nao2g's memo

fueling creativity.

よーし、そろそろ、Raspberry Pi 2 で本気出すか。の巻

1.4か、2.0か。

2年前、Scratch教室で教えることになったとき、2.0で行くべきか、1.4で行くべきか、で、かなり悩みました。


当時、まだ2.0は若くて、6歳差のお兄さん1.4の安定度から見劣りしたこと、いずれフィジカルコンピューティングへ進めたいから、やはりRaspberry Pi。そうなると1.4しかない。ということで、1.4を選びました。

しかし、一通りRaspberry Piを触ってみての感想は、「うーん、肝心のScratchが重い」でした。 子供達はスプライトを100個出すとか、100,000,000回繰り返すとか、無茶します。いや、もうちょっと普通に使っていても、フリーズ状態になったり、ぎこちない動きになり、思い通りにいきません。

 

さらに、小学生に教えること x コーディングを教えること、の2重のノウハウのなさから、最初から冒険はできない事情。

 

結果としては、Laptop PC / WindowsでScratch 1.4となりました。

 

Scratch 2.0もかなりしっかりしてきた。けど。

2年やってみて、ようやくいろいろ見えてきました。

Scratch 2.0も良くなったし、何よりコミュニティが成長してきました。オンライン登録ユーザーだけでも、本日、970万人達成。5月のScratch Dayまでに1,000万人突破は確実だと思います。それにしても、1.4の完成度はすごい。

 

ちなみに、2015年1月7日で500万人突破。私の記録によれば、5月670万人、8月21日721万人、10月30日817万人というペースで急成長が続きました。

2013年5月のScratch 2.0登場までは、 2011年12月で95万人、2013年5月150万人、1年半でかかって60万人、月間3万人程度増加のゆっくりした推移でした。

2013年5月のScratch 2.0登場/ウェブサイト大改造以降、月間平均23万人増加など、明らかにペースが変わりました。ウェブブラウザでの動作によりインストール不要、またプロジェクトを簡単に公開でき、それぞれに掲示板機能がついたことが大きいです。

ただし、小学生のネット接続、という課題もあり、Scratch 2.0のオフライン版から徐々に始めています。一部の生徒(小4かな)は、Google翻訳を駆使して果敢に世界に出て行ってます。

 

ラズパイ2が出た。Scratchも速くなった。 

そして、2015年5月にRaspberry Pi「2」が出て、4コア、クロックアップ、メモリー倍増と、パフォーマンスが俄然上がり、おまけに、ScratchのベースとなっているSqueakVM仮想マシン)が根本的に書き直され、速くなりました。2015年9月にリリースされたRaspbian "Jessie"のタイミング。

 

パックマンのゲームがサンプルとして付いてきますが、公式ページの記述によると、初期版のScratchをラズパイ1でプレイすると、良くて秒速1コマ程度だったのが、ラズパイ1での最新版Scratchだと12から15コマ、ラズパイ2だと30コマ以上になり、ようやく使えるレベルになったとのこと。

Our favourite “scary big demo” is Andrew Oliver’s implementation of Pac-Man. The original release of Scratch on the Raspberry Pi Model B could manage almost one frame per second, at best. The same Model B with the latest Scratch system can manage about 12-15 frames per second, and on a Raspberry Pi 2 we can get a bit over 30, making a very playable Pac-Man.

パックマンに限って言えば、ハード的に2倍、ソフト的に15倍、ということです。

 ちなみに、そのパックマンはここにあります。お手元のパソコンでは、どんなもんですか?

https://github.com/raspberrypi/scratch/blob/master/Pacman%20for%20Scratch.sb?raw=true

 

実際に、ラズパイ2を使ってみた。

これはいけます!ただ、MacWindowsではなくてLinuxパソコンであること、依然として電源が弱い、電源が弱いので起動ディスクとして使われるSDカードが壊れやすいこと、など注意すべき点は残ります。

 

あとの課題は、ほとんどがLinuxパソコン由来のものに帰結しますが、日本語で扱えるか、バックアップの問題はないか、ウイルス対策はどうか、など、小学2年生が使うことを前提に考えるとまだまだ、懸念が残ります。

でも、中学生だと、ぜんぜんいける。 英語の勉強含め、まさにcode to learnです。

 

というわけで、最近は、ラズパイに再び、注目中。

 

ラズパイ2と一緒に買うと良いものを貼り付けてみよう。
そのうち、小学生にも使えるセッティングマニュアルを書きたい。
 

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