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MacでRaspberry Pi 2 Model Bをセットアップする方法(1)

モニター、キーボード、マウス無しでMacとRaspberry Pi 2 Model BをEthernet接続、sshログイン、各種設定して、さらにWi-Fi接続するところまで、数回に分けて書きます。そのあとも、基本的にMacからリモートで開発するスタイルです。
 

Raspberry Piを使うために準備しないといけないことは、意外とたくさんあって、しかも、Raspberry Pi自体もそれを取り巻く環境も変化しているので、2年前のノウハウがそのまま通用するところ、あまり有効でないところもある。

というわけで、2016年1月時点での記録。

 

まず、この記事では、揃えるものについて。

ポイントは、SDカードの相性問題と電源容量(供給/消費)。

 

RSコンポーネンツで調達したもの。(2016年1月時点、ビジネスアカウント)

  • Raspberry Pi 2 Model B 5,200円(購入直後、400円以上下落。。)
  • RS公式、ラズパイロゴケース 310円(RoHS対応に伴う切り替えで大特価。直後に売り切れ、860円に)
  • Sense HAT 4,300円(直後に在庫切れ、2ヶ月待ちに)

Amazonで調達したもの。(2016年1月時点)

  • Samsung MB-MP16D/FFP microSDカード 16GB / Class 10 / UHS-I 800円
  • Planex GW-USNANO2A/FFPUSBドングル型 無線LAN子機 11n / g / b 150Mbps 1,100円
  • Anker 10W USB急速充電器 2A出力 AC折りたたみ白色 1,000円
  • Anker Micro USBケーブル 急速充電対応 高耐久 800円
  • サンワサプライ USBスリムキーボード ホワイト SKB-SL18W 1,600円
  • Logicool ロジクール 有線光学式3ボタン マウス M105 ホワイト 840円
  • ロジクール ワイヤレスコンボ ホワイト MK240SWH 2,100円(無線キーボード/マウスのセット。これでも問題なかった)


SDカードの相性問題

Raspberry Piは、(なんと)SDカードを起動メディア、外部記憶として使います。Flashメモリーをそのように使う手法は、最初はびっくりだったけど、iPod以降、当たり前になり、数年のうちにSSDでないLaptopはありえない状態に。これがないとスマホも成立しない。とはいえ、リムーバルのSDカードでは、やはり互換性が問題になります。Class 10かClass 4か、USH-I対応、ブランド、などは関係なく、ロットによっても変化するという面倒臭さ。最新情報に従って買わないと、失敗の元。今使っていて問題ないものも信用できない。互換性情報があちこちにあります。

 

電源問題

 本体だけで、待機時200mA=1Wから、4コアがブンブン働いている時で4W、5Wといわれています。1Aの電源では明らかにダメ。また、キーボード、マウスもUSBの規格的には500mAまで使っても良いので、気を使っていない設計のものだと大変。WiFiBluetoothアダプタも消費電力に注意しないといけません。

ましてや、GPIO(汎用入出力)を使って電子工作、フィジカルコンピューティング、となると、いくらあっても安心できません。

2A=10W供給できる充電器、そして、「急速充電可能」をうたっているケーブルが必要です。 100円ショップのケーブルは避けた方が良いでしょう。

 

電源事情と不具合と不安定性の問題

電源事情に問題があると、元々あるマイクロSDカードの相性問題が、より悪化する方向に行きます。普段は問題ないけど、何かの拍子にフリーズする、など。

 

電源が落ちたり、フリーズすると、運が悪いとSDカードの情報が壊れて再起動できなくなります。情報が壊れるのは、一時的にメモリー上に展開してある情報が書き戻されないため、不整合が起きるから。

 

ブートブロックが不整合を起こすと、仮に再起動できたとしても、おかしな設定条件になっていたりして不安定要素が増します。

当然のことながら、アプリの設定情報やデータ部分でも不整合が起きる可能性があります。知らない間に傷ついていて、ある時、不具合が出現する。不具合が起きると、さらに、全然関係ない部分が傷つく可能性あり。なんか調子が悪くなってきたなぁ、という感じに。

 

調子の悪いパソコンがだんだん調子悪くなる、のと同じです。確率の問題。

 というわけで、SDカード、電源、電源ケーブル、接続するUSB機器は、真剣に選ばないといけないのです。